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じゃがいもの種類と特徴・種類別おすすめの食べ方を紹介

じゃがいもの種類

じゃがいもの種類と特徴・おすすめの調理方法

じゃがいもの種類はたくさん
「じゃがいも」といえば、おいしいポテトフライや煮物など、身近な食材として日常的に使われています。しかし、実は多種多様な品種が存在し、それぞれ独自の特徴を持っています。
男爵いもやキタアカリ、メークインなど、その名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
また、はるかやキタムラサキ、とうや、マチルダ、レッドムーンといった品種は、あまり耳慣れない名前かもしれません。しかし、それぞれが異なる特徴を持ち、料理の幅を広げることができる食材として、私たちの食卓に欠かせない存在と言えます。
このようにじゃがいもは、多くの品種が存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。以下では、主要な品種について説明します。

男爵いも

男爵いも
男爵いもは、日本で最も一般的な品種の一つです。中程度の粘り気と繊細な風味を持ち、煮ても揚げても美味しく食べられます。また、形が揃っていて傷がつきにくいため、加工用途にも適しています。

男爵いものおすすめの料理方法:じゃがバター、ポテトサラダ、コロッケ、フライドポテト

きたあかり(キタアカリ)

キタアカリ
きたあかり(キタアカリ)は、北海道原産の品種で、ごつごつとした皮が特徴的です。粉っぽくて甘みがあり、特に煮物やポテトサラダに適しています。
別名「栗じゃが」「黄金男爵」と呼ばれることもあります。
きたあかりのおすすめの料理方法:ポテトサラダ、マッシュポテト、煮物、粉ふきいも

メークイン

メークイン
メークインはイギリス原産の品種で、表面がツルツルしていて、繊細でサクサクとした食感があります。甘味が強く、煮ても揚げても美味しく、スープやカレーにも向いています。

メークインのおすすめの料理方法:カレー、シチュー、肉じゃが

トヨシロ

トヨシロは、日本で栽培されている品種の中でも最も古い歴史を持つ品種の一つです。柔らかくてサラサラとした食感が特徴で、煮ても揚げても美味しく食べられます。

インカのめざめ

インカのめざめ
インカのめざめは、南米原産の品種で、特有の紫色の皮と黄色い身が特徴的です。甘味が強くてねっとりとした食感があり、サラダやグラタンに適しています。

北海こがね(ホッカイコガネ)

北海こがね
北海こがね(ホッカイコガネ)は、北海道で栽培されている品種で、煮ても揚げても美味しく、ポテトチップスにも向いています。形が大きく、皮が厚いため、保存性に優れています。

こがね丸

こがね丸

こがね丸は、北海道で栽培されている品種で、ごつごつとした皮が特徴的です。繊細な風味と程よい粘り気があり、カレーや煮込み料理・フライドポテトに適しています。

はるか

はるかは、早生種のじゃがいもで、収穫が早いのが特徴です。身が白くてホクホクとした食感があり、揚げたり焼いたりして食べると美味しいです。また、煮物やカレーにも合います。

デストロイヤー

デストロイヤー
デストロイヤーは赤紫色のサツマイモのような色が特徴のじゃがいもです。
じゃがいも本来の甘味や風味が豊かで、粘り気がありホクホクとした食感が魅力です。

別名「グラウンドペチカ」で、覆面レスラーのような見た目からデストロイヤーと呼ばれるようになりました。
長崎県の農家さんが生み出した品種で、主に長崎県で生産されています。

おすすめの料理方法:ジャババター、マッシュポテト、コロッケ、カレー、肉じゃが

キタムラサキ

キタムラサキ
キタムラサキは、北海道で栽培されている品種で、特有の紫色の皮が特徴です。身はクリーム色で、甘味が強くて芋臭みが少ないのが特徴です。焼き芋やスイートポテトに適しています。

とうや

とうや
とうやは、長い形が特徴的な品種で、煮崩れしにくく、粘り気が少ないため、サラダや煮物に適しています。皮が薄く、皮ごと食べることができます。

マチルダ

マチルダ
マチルダは、アメリカ原産の品種で、煮ても揚げても美味しく食べられます。粘り気があり、濃厚な味わいが特徴です。また、スープやカレーにも向いています。

レッドムーン

レッドムーン
レッドムーンは、皮が赤紫色で、身は黄色がかった白色で、見た目が美しい品種です。甘味が強く、煮ても揚げても美味しく食べられます。また、サラダやスープにも適しています。

ピルカ

ピルカ
最近登場してきた新しいじゃがいもの品種「ピルカ」は加熱調理してもあまり色が変化しないできれいな状態なのでポテトチップスやグライドポテトにしても見栄えが良いです。
煮崩れしにくいやや粘質が特徴で蒸すとほくほくになります。

アンデスレッド

アンデスレッド
南米のアンデス地方原産の品種で、皮や肉が赤紫色をしているのが特徴です。
アンデスレッドは、他のじゃがいも品種と比べて、非常に鮮やかな赤紫色の皮と肉が特徴的です。そのため、料理に使うと、色鮮やかで見た目が美しい料理に仕上がります。

アンデスレッドの肉質は、滑らかでクリーミーな食感があります。煮ると柔らかくなるため、ポテトサラダやスープなどのスムーズな食感が求められる料理やコロッケに向いています。

アンデスレッドには、じゃがいも本来の甘みが豊富に含まれています。そのため、煮物やポテトグラタンなどの料理に使うと、自然な甘みが加わり、料理全体の味わいがまろやかになります。

アンデスレッドは、アントシアニンというポリフェノールを含んでおり、他のじゃがいも品種よりも抗酸化作用が高いとされています。また、ビタミンCやカリウムも多く含まれており、健康に良い食材として注目されています。

以上、アンデスレッドの特徴をご紹介しました。色鮮やかで、滑らかな食感と自然な甘みが魅力的な品種です。料理に使う際には、その特徴を活かしたアレンジも楽しんでみてください。

シャドークイーン

じゃがいものシャドークイーン
シャドークイーン」は、芋本来の風味が豊かであり、特に煮物やポテトサラダなど、調理法を選ばず幅広く使われています。また、芋の中でも比較的甘味が強く、食べ応えもあります。

プロの目線から見ると、「シャドークイーン」は、栽培が比較的容易であり、収穫量が多いという利点があります。また、日本の気候にも適応しやすく、安定した品質を保つことができます。

ただし、注意しなければならない点もあります。それは、「シャドークイーン」は、病気に弱い品種であることです。病気対策を十分に行い、栽培に注意することが重要です。

「シャドークイーン」は、見た目も美しく、味も良い品種であるため、人気が高まっています。今後もさらなる普及が期待されます。

料理別おすすめのじゃがいもの種類

じゃがいもはその品種によって特徴があり料理の種類によっても好ましい品種が異なります。
例えば煮崩れしにくく、ほくほくとした食感がある男爵いもは、肉じゃがやポテトグラタン、コロッケなどの揚げ物料理に向いています。
一方、煮崩れしやすいメークインは、煮物やカレーなど、柔らかく仕上げたい料理に適しています。
料理の種類に合わせて適切なじゃがいもの品種を選ぶと、より美味しい料理が作れます。

肉じゃが

肉じゃがにおすすめのジャガイモの種類
肉じゃがにおすすめのじゃがいもの品種は、男爵いもやメークインです。男爵いもは、煮崩れしにくく、ほくほくとした食感があり、メークインは煮崩れしやすく、やわらかく仕上げることができます。
肉じゃがは、じゃがいもと肉の旨味が相性抜群で、じゃがいもがしっかりと肉汁を吸い込んだ柔らかい食感が特徴的です。
また、じゃがいもに含まれるでんぷん質がとろみをつくるので、とろみのある仕上がりになります。
肉じゃがを作る際は、男爵いもやメークインなど、ほくほくとした食感がある品種を選ぶと美味しく仕上がります。

ポテトサラダ

ポテトサラダにおすすめのじゃがいもの品種は、メークインやインカのめざめです。
ポテトサラダは、じゃがいものやわらかさが重要で、この2つの品種は、煮崩れしにくく、やわらかい食感が特徴的です。
また、メークインは、淡い黄色の肉質が高く、甘味があります。インカのめざめは、甘味と風味が豊かで、さらに滑らかな口当たりが特徴です。

ポテトサラダは、じゃがいもの甘味や風味がよく出るように、茹でた後にすぐに氷水に入れて冷やし、水分を切った後にドレッシングをからめます。
メークインやインカのめざめは、茹でた後にも形が崩れず、きれいなままドレッシングとからめることができるため、ポテトサラダにぴったりです。

じゃがバター

じゃがバターにおすすめのじゃがいもの種類
じゃがバターにおすすめのじゃがいもの品種は、男爵いも、メークイン、きたあかり、インカのめざめです。
特に男爵いもはホクホクとした食感が特徴で、茹でた後にバターとよくからめると、じゃがいも本来の甘みとバターの風味が相まって絶品の味わいになります。
じゃがバターは、とてもシンプルな料理ですが、材料の品質にこだわることで、素材の旨味を引き出した、贅沢な味わいを楽しむことができます。

ジャガイモの種類別おすすすめの食べ方

男爵いもは、ポテトフライや揚げ物に最適な品種で、キレのある食感が特徴です。一方、キタアカリは、北海道産の品種で、身が黄色く、芋臭みが少なく甘味が強いのが特徴です。メークインは、煮物やスープに適しており、煮崩れしない食感が魅力です。また、トヨシロは、皮ごと食べられる薄皮品種で、サラダや煮物に向いています。インカのめざめは、ペルー原産の品種で、粘り気が少なく、芋臭みが少ないのが特徴で、焼き芋やスイートポテトに適しています。ホッカイコガネは、キレのある食感が特徴で、揚げ物や煮物、スープなど様々な料理に活用できます。こがね丸は、鮮やかな黄色が特徴で、煮物やサラダ、炒め物に適しています。

また、はるかは、早生種で収穫が早いのが特徴で、白い身がホクホクとしており、揚げ物や焼き芋に適しています。キタムラサキは、紫色の皮が特徴で、クリーム色の身があり、甘味が強く芋臭みが少ないため、焼き芋やスイートポテトに適しています。とうやは、粘り気が少なく、皮ごと食べられるため、サラダや煮物に適しています。
マチルダは、鮮やかな赤紫色の皮と白い身が特徴で、煮物やサラダ、スープに適しています。レッドムーンは、品種改良により開発された新しい品種で、赤紫色の皮と白い身が特徴で、揚げ物や煮物、スープなど多様な料理に使えます。

それぞれの品種には、独自の特徴があり、料理の幅を広げることができます。また、食感や味わいが異なるため、食べ比べをするのも楽しいです。特に、最近は健康志向が高まっているため、栄養価の高い品種や、皮ごと食べられる品種にも注目が集まっています。

さらに、ジャガイモは栄養価が高く、ビタミンB1、B6、C、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。また、ジャガイモは糖質の代表格として知られていますが、低GI食品であり、血糖値の急激な上昇を抑える効果があるため、ダイエット中の方にもおすすめです。

料理の幅を広げるだけでなく、健康にも良いジャガイモの品種について、今回ご紹介しました。皆さんも、ぜひ自分に合った品種を見つけて、おいしい料理を楽しんでください。

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株式会社FF工房 sole tokachi
株式会社FF工房 sole tokachi
株式会社FF工房 sole tokachi(ソーレ・トカチ)
FarmerとFishermanが肩を組み、自らが育む1次産品の美味しさを多くの方に伝えていきたい。
そんな思いを込めたFF工房を、浦幌の若手農家が漁師等地域の方々に協力いただきながら設立。
十勝浦幌発農業生産者によるD2Cブランドsole tokachi。
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