じゃがいも「きたあかり」の特徴とおいしいレシピ・旬の時期
目次
じゃがいも「きたあかり」の特徴とおいしいレシピ・旬の時期
きたあかりとは
きたあかりとは?
きたあかり(キタアカリ)とは、北海道で栽培されているジャガイモの品種の1つで男爵芋を改良したものです。その名前の由来は、北海道の北と、あかりという言葉からきています。別名「栗じゃが」とも呼ばれています。
この品種は、美味しさや品質に優れており、北海道を代表するジャガイモの1つとして知られています。
きたあかりの特徴と生産地について
きたあかりは、皮が薄く、芋がほくほくとした食感で、甘味があります。また、水分が多く崩れやすいので、ポテトサラダじゃがバターにも使いやすいとされています。
当社のある北海道浦幌町でも当社役員山田史弥がきたあかりを生産しています。
きたあかりについて知る
きたあかりの歴史や由来について
きたあかりは、「男爵薯(だんしゃくいも)」と「ツニカ」を交配して育成したじゃがいもで 旧北海道農業試験場が開発し、1988年(昭和63年)に品種登録されました。
開発の目的は、北海道の気候や土壌に合った、生産者と消費者が満足する品種を作り出すことでした。その結果、きたあかりが誕生しました。
きたあかりの品種改良について
きたあかりの品種改良には、長期にわたる育種プログラムが必要でした。開発者たちは、北海道の厳しい気候や土壌に耐えられる品種を求め、品種の選抜や交配を行い、より良い品種を作り出すことに注力しました。その結果、きたあかりが生まれたのです。
きたあかりの旬の時期はいつ?
きたあかりのの収穫は北海道では8月下旬から9月ころになり、新じゃがとして出回る9月ころがきたあかりの旬の時期になります。
きたあかりの栽培に適した環境とは?
きたあかりは、涼しい気候が好みで、夏の気温が高い地域では栽培が難しいため、北海道などの寒冷地が主な栽培地となっています。また、直射日光が当たると収穫量が減少するため、半日陰の環境が望ましいです。
農家が教えるじゃがいも栽培の基本!植え付け・育て方から収穫まで解説
きたあかりの育て方と注意点
きたあかりの育て方は、通常のじゃがいもと同様に、畝を作り、種イモを植え、定期的に水やりを行うことが基本です。ただし、収穫時期が他のじゃがいもよりも早いため、発芽から収穫までの期間が短く、注意が必要です。また、風通しの良い場所で栽培し、害虫や病気に注意することも重要です。
きたあかりの保存方法と調理法
きたあかりの保存方法と賞味期限について
きたあかりは、他のじゃがいもよりも水分が多いため、保存期間が短い傾向があります。保存する場合は、風通しの良い場所で、高温多湿を避けて保存することが大切です。また、収穫後すぐに食べない場合は、賞味期限が約1週間程度と短いため、できるだけ早めに調理することが望ましいです。
きたあかりを美味しく食べるための調理法とレシピ
きたあかりは、煮物や揚げ物、焼き芋など、いろいろな調理法で楽しむことができます。特に、じっくりと時間をかけて煮込むことで、独特の甘みが引き立ちます。また、旬のきたあかりを使った簡単なレシピとしては、ハニーマスタードドレッシングで和えたきたあかりのサラダや、オーブンで焼いたきたあかりのフライがおすすめです。
きたあかりを選ぶ際の注意点
きたあかりを選ぶ際には、以下の点に注意して選ぶことが大切です。
・形や大きさが揃っているものを選ぶ
・つやや色が良いものを選ぶ
・傷や変色、虫食いがないか確認する
・重さがあるものを選ぶ
また、購入後はできるだけ早めに調理するか、涼しい場所で保存しておくことがおすすめです。
きたあかりを使ったおすすめレシピ
きたあかりは、そのまま茹でたり焼いたりするだけでも美味しく食べられますが、さらに美味しく楽しむためのおすすめレシピを紹介します。
きたあかりを使ったカレーのレシピ
材料
じゃがいも(きたあかり):3個
玉ねぎ:1個
人参:1本
牛肉:200g
カレールー:1箱
水:800ml
サラダ油:大さじ2
塩:適量
作り方
じゃがいも、玉ねぎ、人参をそれぞれ一口サイズに切る。
牛肉は一口大に切る。
鍋にサラダ油を熱し、牛肉を炒める。
牛肉に焼き色がついたら、野菜を加えて炒める。
全体に火が通ったら、水を加える。
火が通るまで弱火で煮込む。
カレールーを加え、とろみがつくまで煮込む。
ご飯に盛り付け、完成。
ポテトサラダのレシピ
材料
じゃがいも(きたあかり):4個
玉ねぎ:1個
にんじん:1/2本
ツナ缶:1缶
マヨネーズ:大さじ3
砂糖:小さじ1
酢:小さじ1
塩:適量
コショウ:適量
作り方
じゃがいもは皮をむき、一口サイズに切って水にさらす。
玉ねぎ、にんじんはみじん切りにする。
鍋にじゃがいもを入れ、水に塩を加えて柔らかくなるまで茹でる。
茹でたじゃがいもを水に取り、しっかりと水気を切る。
ボウルに2で切った野菜、ツナ缶、マヨネーズ、砂糖、酢を入れ、よく混ぜる。
4のじゃがいもを加え、全体を混ぜ合わせる。
塩、コショウで味を調える。
冷蔵庫で冷やしてから、完成。
コロッケのレシピ
きたあかりの甘みと牛ひき肉の旨味が絶妙にマッチして、食欲をそそる一品に仕上がっています。
ぜひこのレシピを参考に、自宅できたあかりのコロッケを楽しんでみてください。
材料
じゃがいも(きたあかり):3個
玉ねぎ:1個
牛ひき肉:150g
パン粉:適量
たまご:1個
小麦粉:適量
サラダ油:適量
塩:適量
コショウ:適量
作り方
1じゃがいもは皮をむいて一口大に切り、水にさらす。
2玉ねぎもみじん切りにする。
3フライパンにサラダ油をひき、玉ねぎを炒める。
4玉ねぎがしんなりしたら、牛ひき肉を加えて炒める。
5じゃがいもを加え、柔らかくなるまで炒める。
6塩、コショウで味を調える。
7.5の具材をつぶして、ペースト状にする。
8.たまごを溶き、6に加え、よく混ぜ合わせる。
9.小麦粉、パン粉を用意し、6から小さめの玉を作って、まず小麦粉、次に溶き卵、最後にパン粉をつける。
10揚げ油を熱し、170度に維持しながら、9を揚げる。
11きつね色になったら、取り出して油を切る。
きたあかりの効能や栄養価について
きたあかりの健康に良い効能や栄養価について
きたあかりには、βカロテンやビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれています。βカロテンは、体内でビタミンAに変わり、肌や粘膜の健康維持に役立つほか、抗酸化作用によって老化や疾患の予防にも効果があります。また、ビタミンCは免疫力の向上やコラーゲンの生成に必要な栄養素であり、食物繊維は便秘の改善や血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。さらに、アントシアニンというポリフェノールも含まれており、炎症を抑制する効果があるとされています。
きたあかりを食べることで得られる効果とは?
きたあかりを食べることで、上記のように健康に良い効果が期待できます。また、風味や食感も良く、見た目も美しいため、料理に使うことで美味しさと栄養価をアップさせることができます。特に、煮物やスープなどの料理に合わせるとよく、根菜独特の甘みやコクが引き立ちます。
きたあかりにまつわる豆知識
きたあかりに関する豆知識や雑学
きたあかりには、北海道の寒冷な気候と豊富な降雪量が育む特有の甘みやコクがあります。そのため、北海道以外の地域で栽培されたきたあかりは、北海道産に比べて甘みが少ないと言われています。また、きたあかりは、栄養価が高く特にビタミンCがほかのじゃがいもよりも多く含まれています。
きたあかりの味や食感について
きたあかりは、皮が薄く、中に含まれるでんぷん質が少ないため、口当たりが柔らかく、粉っぽさがありません。また、水分が多く、甘みと旨味が強いのが特徴です。そのため、蒸したり煮たりするだけでも美味しく食べることができます。また、サクサクとした食感が楽しめる天ぷらやフライ、さっと炒めたりしても美味しく食べることができます。調理法によって、味わいが変化するので、いろいろな料理に使ってみるのもおすすめです。
投稿者プロフィール
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株式会社FF工房 sole tokachi(ソーレ・トカチ)
FarmerとFishermanが肩を組み、自らが育む1次産品の美味しさを多くの方に伝えていきたい。
そんな思いを込めたFF工房を、浦幌の若手農家が漁師等地域の方々に協力いただきながら設立。
十勝浦幌発農業生産者によるD2Cブランドsole tokachi。
SNSのフォローもぜひお願いいたします。
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